「小樽のひとよ」などのヒット曲で知られる「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメインボーカル三條正人(さんじょう・まさと)さん(本名・渡辺正好=わたなべ・まさよし)が5日午前5時54分、悪性リンパ腫のために都内の病院で亡くなった。74歳。大津市出身。

 関係者によると、約1年前に悪性リンパ腫と判明。治療を続けながら仕事を続けてきた。9月26日に群馬県でコンサートを行ったが、これが最後のステージになった。

 1943年(昭18)に大津市で生まれた。63年、法大在学中にコーラスグループを結成。67年に作曲家鶴岡雅義さんに誘われて、歌謡グループ「東京ロマンチカ」に加入し、「小樽のひとよ」でレコードデビュー。その後も「旅路のひとよ」「君は心の妻だから」などがヒットし、NHK紅白歌合戦には6回出場した。

 73年に女優香山美子(73)と結婚。ソロ活動を経て、東京ロマンチカに復帰した。

 通夜は9日午後6時から、葬儀・告別式は10日午前11時から、ともに東京都中野区中央2の33の3、宝仙寺で。喪主は妻香山美子(渡辺紀子)さん。