オスカー俳優ケビン・スペイシー(58)に対するセクハラ告発が相次ぐ中、リドリー・スコット監督が、新作「All the Money in the World(原題)」からスペイシーの撮影済みシーンを削除。新配役として、ベテラン俳優のクリストファー・プラマー(87)を起用したことがわかった。

 米ハリウッド情報紙バラエティーによると、同作品は12月22日公開予定だが、撮影をし直す必要があるにも関わらず、スコット監督は公開予定日を変更しないことを決定。撮影はすぐに開始する予定で、マーク・ウォルバーグ、ミッシェル・ウィリアムズらキャスト全員が参加するという。

 スペイシーはメインキャストの1人で、ストーリーに重要な役割を果たすため、8日から10日間にわたり撮影に参加しており、撮り直しに多くの時間がかかるとみられている。

 アカデミー賞を2度にわたり受賞するなど、名優として知られるスペイシーだが、俳優アンソニー・ラップ(46)が先月末、14歳だった1986年にスペイシーに性的暴行を受けたと告発したのを機に、さらなる告発者が続出。8日には元テレビキャスターが、2016年にスペイシーに性器を掴まれたと告発した。(ニューヨーク=鹿目直子)