第60回グラミー賞で歴代3位タイとなる最多8部門にノミネートされたばかりの米歌手ジェイ・Z(47)が、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに応じ、妻で歌手のビヨンセ(36)を裏切った過去などについて赤裸々に語った。

 ビヨンセとの間に今年6月に誕生した双子を含め3人の子供をもうけているジェイ・Zは、以前から噂されていた不倫疑惑について言及。「生き抜こうと必死になると全てのことに対して感情を閉ざしてしまう。それは女性に対しても同じで、繋がることができなくなり、そのことが原因で他の女性に走るようになった」と語り、セラピーを受けて成長することができたと振り返った。「離婚率は今では50%ほどで、ほんとの場合は別れてしまう。それは自分ってものが見えていないからだ。最も辛いのは自分のせいで誰がが苦しむ顔を見ることで、そうした自分に対処しなければならないことだ」と語り、ビヨンセとの関係修復に努めたことを伺わせた。

 ビヨンセが昨年リリースしたアルバム「レモネード」の中で、「素敵な髪をしたベッキーに電話すればいいのに」と歌ったことなどから不倫疑惑が浮上し、マスコミはベッキーの正体探しを始めた。そして一方のジェイ・Zも今夏リリースしたアルバム「4:44」で自身の浮気を謝罪するかのような曲を披露し、「ビヨンセに対する答えなのでは?」と言われていた。ジェイ・Zはインタビューの中で、当初はビヨンセと共同でジョイント・アルバムを作ろうとしていたことを明かし、「最終的には最初に思っていたこととは違ったけど、彼女の作った音楽を誇りに思っている。自分たちのアートをセラピーのように利用した感じだった」と語った。一時は離婚の噂もあった2人だが、現在は夫婦仲も回復して良好な関係を築いているようだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)