女優柴咲コウ(35)が主演し、17日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の最終回の平均視聴率が、関東地区で12・5%だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。全話通しての最高は初回の16・9%、第31話では自己ワーストの10・6%となったが、菅田将暉演じる井伊万千代の登場などで、後半は盛り返した。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 

 最終回は、本能寺の変によって信長(市川海老蔵)は討ち取られ、直虎(柴咲コウ)の手助けによって家康(阿部サダヲ)は無事、三河へと戻る。井伊谷に戻った直虎は保護していた明智(光石研)の遺児を逃がそうとするが、万千代(菅田将暉)はその身柄を徳川に引き渡すよう要求。そんななか、直虎にもついに病の影が忍び寄り、徳川が北条と長期戦に陥るなか、井伊谷でひそかに息を引き取る。訃報を受けた万千代はある覚悟を決め、北条方との和睦をまとめる。その褒美として元服を願い出、直政と改名。江戸幕府の屋台骨を支えた井伊家の藩祖として歩み出す、明るい未来を感じさせる前向きな結末だった。