肺腺がんで闘病中の「ET-KING」リーダー、いときん(38)が28日、大阪・Zeppなんばで、ツアーファイナル公演に出演し、約5カ月ぶりのステージ復帰を果たした。

 「いときん」コールを受けたアンコール。がん公表後初めて、ファンの前に姿を見せ、「巡り会いの中で」「新恋愛」「ギフト」の3曲に参加。「みんな、生きろ」と絶叫した。

 いときんは8月に「ステージ4の肺腺がん」を公表し、ライブ活動を休止。ファンに「長い間、勝手させてもろて、すいません」と謝罪した。

 9月以降は通院しながら投薬治療を行い、アルバムなどのレコーディングにも参加。「がんには体温を上げるのがいいから、いろいろやってるけど、なかなかうまくいかん。でも、今日は体温上がって汗かいた。久々です」と、闘病中とは思えない威勢いいトークでわかせた。

 途中、ハッピ、シャツも脱ぎ捨て、上半身裸になり、筋肉を見せつけるポーズも披露。メンバーが「ムキムキやん」とつっこみ、いときんは満面笑みで返した。

 センコウ(38)BUCCI(39)KLUTCH(39)DJ BOOBY(35)コシバKEN(37)らメンバーのまん中に立ったいときんは「今の僕を支えてくれてるんは、仲間です」。メンバー、スタッフに感謝し、応援を続けてくれるファンに向き直り、頭を下げた。

 所属事務所によると、いときんは「体調を見ながら創作活動も行っている」といい、この日も、リハーサルから参加していた。

 グループは、再来年に結成20周年を控えており、今ツアーはその第1歩目で、「えびす巡業~出稼ぎ篇から」と題して、今月14日の仙台公演から全国7カ所を回り、この日、地元でファイナルを迎えた。

 来年からは20周年カウントダウンの第2弾、3弾が控える。いときんは「おいおい、しっかり体作りなおして、ステージに立ち続けることが、みんなへの御礼やと思ってるから」と、ライブ活動への強い意欲ものぞかせた。