元横綱日馬富士関の暴行事件に端を発した一連の騒動が連日紙面やワイドショーを賑わせているが、2017年はそれ以外にも選手をはじめスポーツ関係者による謝罪が目立った1年だった。

 格闘家でタレントの角田信朗(56)が今年1月、唐突に自身のブログで松本人志と過去に誤解が生じたことで共演NGとされ、「現在もその誤解が解けていない」と告白した。その後松本側から「誤解ではなく、角田氏が番組収録をドタキャンしたことが原因であり、番組や吉本との問題」などと指摘され、一方的にブログで言及したことを非難されると、角田はブログで「この度は、私自身の思慮に欠ける突然の発信で、松本人志氏、そして関係各位の皆様に、大変不愉快な思いをさせてしまった事を、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。4月からはそのブログも閉鎖している。

 当時オリックスの奥浪鏡内野手(22)が5月22日、大阪市内で車を運転中にバイクと接触する人身事故を起こした。奥浪はその5日前にスピード違反ため30日間の免許停止処分を受けており、処分期間中に車を運転して事故を起こした。奥浪は球団を通じ「けがをされた被害者の方へ、誠意をもって対応してまいります」などと謝罪したが、事態を重くみた球団は無期限の謹慎処分を課した。その後、8月に契約を解除した。

 昨年11月に人身事故を起こし、対外的な活動を控えていたバレーボール男子日本代表の中垣内祐一監督(50)が、6月から代表チームに合流するにあたり会見を開いた。中垣内監督は被害者に謝罪したうえで「誠意ある対応を引き続きとり、全日本監督という任を全うしていきたい」と話した。

 巨人の山口俊投手(30)が7月11日未明、酒に酔った状態で都内の病院で暴れて扉を壊し、警備員を負傷させる事件を起こした。警視庁に傷害と器物損壊で書類送検された8月18日、山口は会見を開き、被害者、チーム、ファンへの謝罪を繰り返した。被害者とは示談が成立したこともあり、不起訴処分となったが、球団からはシーズン終了までの出場停止と罰金、減俸の処分を科された。

 タレントあびる優(31)の夫で格闘家の才賀紀左衛門(28)が10月8日、自身のインスタグラムでモデルとの不倫騒動を謝罪。その上で「まずは関係各位、何より家族としっかり話し合い、一歩ずつ前に進んで参りたく考えております」とつづった。

 レーシングドライバーの佐藤琢磨(40)は11月15日、自身のブログで一部週刊誌で報じられたフリーアナウンサー内藤聡子(43)と不倫について謝罪した。佐藤は「この度の報道された内容につきまして、応援して下さっている多くの皆様の信頼を裏切ってしまった事を心よりお詫び致します。私を支援してくれてきた妻には深く感謝していますが、このような事態を招いてしまったことは、ひとえに私の弱さが原因だったと思っています」とつづった。佐藤は今年世界3大レースの1つといわれるインディ500で日本人初優勝を果たしている。