タレント大竹まこと(68)が、会社員の長女が大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことで謝罪会見を開いた是非をめぐり、社会学者の古市憲寿氏(33)と芸能リポーターの長谷川まさ子氏(55)が激論を繰り広げた。

 4日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」は、大竹が1日に行った謝罪会見の模様を取り上げた。大竹が長女のプライベートに関する質問に対し、「それは答えた方がよろしいですか?」と、一般人の私生活についてどこまで語るべきかを記者たちに逆に問いかけたことでも話題になったが、会見で大竹に質問した長谷川リポーターは「私の立場からしたら、会見は開いてくださっているわけで、疑問に思ったことに対しては今後もしこのようなことがあったとしてもお聞きするというのは変わらない」と自身の考えを示した。

 古市氏は「そもそも、この第一報の『大竹まこと長女逮捕』っていうニュース自体がおかしい。ほとんどの大麻の事件って報道さえもされない。親がそんなに子どもが何歳になっても影響があるっていう考え方に立つんだったら、たとえば松本さんが面白かったらお父さんお母さんのせいなのか、松本さんがつまらなかったらお父さんお母さんのせいなのかっていう話にもなりかねない。良かったことも悪かったことも親がずっと責任取るのか」と疑問を投げ掛けた。

 続けて、「ただ今回の会見は結果的に良かったのかなと思ってて、こういうことをちゃんと問う機会になった。長谷川さんとかがどうでもいいようなことを聞くようなことに対する問題提起になった」と指摘し、記者や芸能リポーターをチクリと刺すと、出演者たちは苦笑い。南海キャンディーズの山里亮太は「古市さんって世界中とケンカしたいの?」とツッコミを入れた。

 古市氏がさらに「だって大竹さんの長女にこれまで世間がずっと関心があったなら別ですよ。28歳の方に仕事がどんなこととかずっと気にしていたなら別ですけど、急に今になって何をそんなに知りたいんですか?」と詰め寄ると、長谷川リポーターも苦笑しつつ「どうでもいいようなことではないと思います」と反論。長女のプライベートに関する質問をしたことについては「例えば働いているとか働いていないとか、ご結婚されているとかご結婚されていないとか、そういうことでももしかしたら大麻に手を出す何かきっかけにつながる部分があるかもしれないじゃないですか」と主張した。

 古市氏が「あるんですかね?それは」と長谷川氏の考えに疑問を示すと、長谷川氏は「ある“かも”って言いました。あるかもしれないじゃないですか」と古市氏の発言を訂正して再び主張。スタジオに緊張感がみなぎり、ダウンタウンの松本人志は「ピリピリしてきた。いいねぇ。電気風呂入ってるみたい」と笑いを誘った。