女優の泉ピン子(70)が、「やりたいことももうないし」と“終活”への思いを語った。

 泉は14日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演。自身の芸能人生を振り返り、「ブランド物買うために頑張ったんだから。12ページのセリフだってバッグ買いたいがために覚えたところあるんだから」と語った。

 しかし今では「エルメスのバーキンがいいなって言ったって、今の歳になったら重たいだけ。エコバッグの方が楽だし、今はリュックサック」だという。「売れていない時の方が楽しかったかもしれないね、お金がなくて。『楽しかった』って、哀愁なのね。本当に楽しいわけがないじゃない、金がないし食えないし。今思えば、工夫しなきゃいけなかったりすることが楽しかったのかな」と述懐した。

 そんな泉は、脚本家の橋田壽賀子さんが終活を始めたのをきっかけに、自身も自らの人生の幕引きを考え始めたという。すでにこれまでの芸能活動で受賞したトロフィーや賞状を処分し、着物や宝石も親しい人たちに“形見分け”する手配も行っていると明かした。

 「やりたいことももうないし、テレビもいっぱい出たし、ドラマもいっぱいやったし、(悔いは)ないね」と言い切ったが、「ひとつあるとすれば、現金残しておけばよかったね。今思うと、年取ったら現金。現金持ってなさい。何に使うって? 大きなお世話でしょ。なんであんたに言わなきゃならないの、親戚でもないのに」と衰えない“ピン子節”も炸裂させた。