俳優大杉漣さんの訃報を受け、バラエティー番組で共演していたTOKIOの国分太一(43)がしのんだ。

 22日放送のTBS系「ビビット」はトップニュースで大杉さんの訃報を伝え、MCの国分は目にうっすらと涙を浮かべながら「いやぁ、いまだにちょっと信じられないですけどね。最後に会ったのが去年の年末。その時の元気なあの笑顔を忘れられないので、本当かなって思ってしまう」と語った。

 大杉さんとは日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「ゴチになります!」で共演。大杉さんは昨年からレギュラー出演していたが、国分は「『その年齢で新しいことをやることって難しいんじゃないですか?』って質問したことがあるんですけど、『新しいことを見つけてやることって楽しいやん』って。『ただ、わからないから、太一くんいろいろ教えてね』って言ってくれて。後輩である僕から何かを盗もうとしている姿とかに、すごい人だなって思いました」と大杉さんとのやり取りを明かした。

 大杉さんは93年に北野武監督「ソナチネ」のオーディションに合格し暴力団幹部役を熱演。“いぶし銀”の存在感を発揮し「HANA-BI」をはじめ、同監督作品には欠かせない存在に。「ゴチになります」の現場でも北野の話をすることもあったそうだが、国分は「サッカーの話とか色んな話を楽しくするんですけど、たけしさんの話をする時だけはちょっと一歩下がって話をするというか。それだけたけしさんの存在は大きかったんだな」と印象を語った。

 明るく朗らかなキャラで親しまれた大杉さん。国分は「今日、こういう形で報道しましたけど、たぶん漣さんはこの報道を望んでいないと僕は思います。『しんみりしないで、俺のことはいいからさ、オリンピックでメダルとったんだし、そっちやってよ』って言いそう。そういう人なんですよね」とその人柄をしのんだ。

 大杉さんは21日午前3時53分、急性心不全のため亡くなった。66歳だった。