3月1日に初日を迎える女優鳳恵弥(37)主演舞台「こと~築地寿司物語~」の公開ゲネプロが28日、東京・築地ブディストホールで行われ、鳳や元極楽とんぼ山本圭壱(50)NMB48市川美織(24)渡辺裕之(62)らが出席した。

 関東大震災や太平洋戦争などの戦火を乗り越え、築地の名すし店「築地玉寿司」の礎を築いた女性(鳳)の実話を描いた作品。山本は鳳の夫役を熱演し、俳優としての才能の片りんを見せたが、新年度からはスケジュールがほぼ白紙という。「4月から突然、(スケジュール帳が)白い状態になるので、ひとつよろしくお願いします」と頭を下げた。

 山本は3月31日に最終回を迎えるフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」の準備の最中でもある。この日もゲネプロ後に稽古があるといい、「31日(めちゃイケ)と、これ(舞台)に向け、しっちゃかめっちゃかになっています。『めちゃイケ』の稽古が残ってて、これから行かないといけない。これはこれで、『めちゃイケ』も最後まで駆け抜け、『こと』もきっちり走り抜けたい」と意欲を語った。

 鳳は市川と06年の舞台「母の桜が散った夜」で母子役を演じるなど、市川が子役の時代から数々の共演歴がある。卒業し、女優への1歩を踏み出す市川の決断に「立派で誇らしいと思います」と拍手を送った。子役時代の市川を「小さいにも関わらず、めっぽう勝ち気なお子さんで、子役なのにしんがしっかりしていた」と振り返り、「この子と長く、一緒にお仕事をしたいなという思いが実って、2回、3回と共演をさせてもらいました」と感謝を口にした。

 2人の初共演は市川のAKB48加入前で、昨年も共演するなど縁が深い。市川は「10年以上越しに共演できて、楽しくいじらせてもらっています(笑い)。大先輩の支えがあるから、私も安心してお芝居ができています。私も引っ張る勢いで頑張らないと」と決意を語った。

 劇中では山本を罵倒する場面もある。「罵倒する楽しさに目覚めました。(山本を)手ぬぐいでビンタもするんです。ここで、すべてのうっぷんを晴らしたい」。愛称の「フレッシュレモン」から、本番も容赦なしの「ドSレモン」への変身を約束した。一方で、芸者としては和服姿で色っぽさも見せている。「ビックリするくらい色気が出ていて、どうしようと思いました。台本をいただいたとき、この役は難しいし、向いてないかなと弱気でした。でも、やっていくうちに色気が出てると言っていただいて、『私、いけるじゃん』と思いました」と自画自賛していた。