木村拓哉(45)主演のテレビ朝日系ドラマ「BG ~身辺警護人~」(木曜午後9時)が15日、最終話(15分拡大)を迎える。ニッカンスポーツコムでは、13日から3日間連続で「BG ~身辺警護人~」の各話を振り返る。第2回は4話から6話をおさらいする。(かっこ内の%は視聴率)

 ◆4話(2月8日放送、13・6%)

 日ノ出警備保障の今関重信社長(永島敏行)は、厚生労働大臣の立原愛子(石田ゆり子)から極秘で個人的な身辺警護の依頼を受けた。対立派閥の長と接触するため、落合義明(江口洋介)ら警視庁のSPに知られたくないといい、人間ドック受診中の病院から抜けだし3時間以内に戻るという難しいものだった。

 バックアップの高梨雅也(斎藤工)は、愛子の外出理由がウソではないかと感じ、菅沼まゆ(菜々緒)を通じ島崎章(木村)に知らせる。島崎はSPの目を盗んで車で病院を抜け出しホテルへと移動する中、本当の理由を教えて欲しいと愛子に問いかける。愛子は、好きな既婚者と会うための密会だと説明した。

 一方、愛子が消えた病院ではSPが大騒ぎしていた。落合は坂上秘書(桜井聖)から、愛子が結婚披露宴の招待状を持ち、日ノ出警備保障と接触したことを聞き検問を敷くなど対応に動く。島崎は強行突破しての任務遂行を選び、検問を逃れ地下道を進む中、愛子から、大学2年で妊娠し極秘で出産し養子に出した娘が結婚式を挙げるので一目見たかったと告白される。

 教会へ連れて行ったが、そこには落合がおり、結婚式の先送りなど根回しをしていた。その中、愛子は新郎の父で全医連会長・崎山(中尾彬)に対面し、崎山が反対する「出産育児一時金の一部を改正する法案」について、自分が新婦の母であることを明かし、検討を承諾させる。それが真の目的だったが、島崎はSPに連れられる愛子を止め、娘の結婚式を見せる。

 ▼名ぜりふ 「僕は、世の中を敵に回しても、目の前のクライアントを守るのがボディーガードだと思うけど」(愛子の依頼を受けることに反対する高梨へ)

 ▼「誰にでも、人には言えない過去っていうのは、あるものです」(極秘出産していた娘の結婚式に行きたかったのが、真の依頼だと明かした愛子への返答)

 ▼「先生、私の任務は、まだ終わっていません」(帰る愛子を止め、娘の結婚式を見せる)

 ◆5話(2月15日放送、14・0%)

 日ノ出警備保障身辺警護課に、スポーツ系の慈善団体から依頼が舞い込む。依頼主は元サッカー選手・河野純也(満島真之介)だった。島崎はBGに沢口正太郎(間宮祥太朗)を推す。依頼は、現役時代に集めた名選手のグッズを携えてミラノのチャリティーオークションに参加する河野を、空港まで警護することだった。河野はBGに現役時代から知る島崎を指名する。

 島崎は困惑するが、村田五郎課長(上川隆也)から「この任務は断りましょう」と諭され、6年前まで河野のボディーガードを務め、新人ではなかったことを明かす。揺れる身辺警護課の面々に謝罪し「指名を受けます」と覚悟を決める。島崎は6年前、河野がイタリアのピエモンテFCに移籍する際、空港で天井からパイプが降ってくる中、子どもを守ったため、河野はパイプの下敷きになって左足を痛め、引退を余儀なくされた。島崎は失敗後、SPの世界から離れていた。

 島崎はホテルで警護する中、河野が警視庁に監視されているのに気付く。河野は「一生、帰らないかも知れない」と語り、依頼も子どもの支援目的のチャリティーもウソで、収益金はバックについた組織に回していると暴露。「バレる前に姿を消すんだよ」と海外逃亡を手伝うよう要求。警視庁も収益の私的流用の容疑で捜査し証拠もつかんだ。

 島崎は河野に出頭を進め、逆に黒幕に引き合わせられ暴行を受けるが、河野に「お前なんか、とっくにクビだ」と言わせた次の瞬間、河野を殴りつつ、黒幕が罪をかぶせようとしていると伝え警視庁に引き渡す。

 ▼名ぜりふ 「任務が全て終了したら、みんなに全てを話します」(島崎が身辺警護課同僚に腹を割る)

 ▼「人に夢を与えてきた人間は、どんなことがあっても逃げてはいけないと思います」(海外逃亡を図る河野を止める)

 ▼「あいつらのためなら、とことん戦ってやろうと思えるよ」(村田が警視庁SP時代の部下・落合に民間でのやりがいを語る)

 ◆6話(2月8日放送、14・8%)

 身辺警護課に、元首相の鮫島匡一(橋爪功)から依頼が来る。政府の決定で警視庁のSP警護は終了したものの、自宅に再三、無言電話がかかってくるためで20年前の暴漢襲撃事件を気に病んでのことだった。

 民事党の五十嵐映一幹事長(堀内正美)の古希を祝う会に出席する鮫島に同行した島崎は、五十嵐に捨てられたことを逆恨みし、現れた元秘書・植野(萩原聖人)を取り押さえた落合の過剰なやり方に疑問を訴える。警護中に、村田は自らが元SPで、警護中に威嚇で拳銃を発砲し辞めたと明かす。その中、菅沼から鮫島の孫彩矢(豊嶋花)が下校時間を1時間過ぎても帰宅しないと連絡が入る。

 身辺警護課総出で捜索する中、島崎は彩矢が謎の男と一緒にいるのを発見する。後日、学校のテレビ局見学の際集団から離れた彩矢を捕まえると、怪しい男が別れた彩矢の父だったと判明。鮫島は狙われていなかったことが判明した。

 島崎は任務終了後、前妻の小田切仁美(山口智子)から警護の依頼を受けた。

 ▼名ぜりふ 「安全だということが分かって良かったです。それが1番じゃないですか」(誰にも狙われていないと分かり落ち込む鮫島を慰めた島崎の言葉)