「テケテケ・サウンド」などと呼ばれたギター演奏で知られる米ロックバンド「ベンチャーズ」のギタリスト、ノーキー・エドワーズさんが12日、米アリゾナ州の病院で死去した。82歳だった。ロサンゼルス・タイムズ紙などによると、昨年12月に臀部(でんぶ)を手術後、感染症にかかっていたという。

 1960年にベンチャーズに加入。「ダイアモンド・ヘッド」「10番街の殺人」などがヒットした。ノーキーさんのエレキギターは「テケテケテケ…」という擬音語で表現され、一大エレキブームを築き日本のグループサウンズに大きな影響を与えた。欧陽菲菲(68)のシングル「雨の御堂筋」なども作曲。91年にNHK紅白歌合戦に出場した。来日ツアーも多く、10年にバンドメンバーと旭日小綬章を受章。16年が最後の来日となった。

 寺内タケシ(79)加山雄三(80)ともたびたびステージ共演した。加山とは、豪華クルーザーに招待されてセッションしたり、99年に神宮外苑花火大会でも共演。加山について「音楽を愛し、人生のポリシーが同じだと感激した」と語るなど親交が深かった。