欅坂46が8日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで、デビュー2周年記念ライブ「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の千秋楽公演を開催した。グループの象徴とも言えるセンター平手友梨奈(16)とライブのもり立て役志田愛佳(19)が欠席という大ピンチだったが、「総力戦」のパフォーマンスでファン8000人を魅了した。

 オープニングで新曲「ガラスを割れ!」を披露した。不在の平手に代わりダブルセンターを務める今泉佑唯(19)小林由依(18)が、ステージ上のリフトや階段から飛び降り、中央でポーズを決めた。19人で激しいロックナンバーを披露し、大歓声を浴びた。同曲のミュージックビデオ内で平手だけが着ていた赤いジャケットを、この日は全員が羽織っていた。関係者は「総力戦でこのアニバーサリーライブを成功させる、という思いが込められています」と説明した。

 冒頭のトークで、キャプテン菅井友香(22)は「19人で精いっぱいおもてなししますので、楽しみにしてください」と話した。菅井から気合入れを頼まれた土生瑞穂(20)は「私?」と戸惑いながらも、「皆さん、今はこの時しかないですよ! 楽しみましょう。最高のライブにしてくれるかな?」と会場に呼びかけ、大歓声を受けた。

 デビューから6作連続センターを務め、クールでかっこいい欅坂46の世界観の中心だった平手の穴を埋めるのは容易ではない。この日は、「サイレントマジョリティー」では鈴本美愉(20)「不協和音」ではキャプテン菅井友香(22)「二人セゾン」では小池美波(19)と原田葵(17)など、曲ごとに平手の代わりにさまざまなメンバーがセンターに立ち、お互いを補完し合うことで負担を分散した。「危なっかしい計画」で通常は志田が観客をあおる部分では、織田奈那(19)が代役を務めた。

 今年1月開催予定だった東京・日本武道館公演は、平手のけがなどがあったため中止に。妹分グループのけやき坂46(ひらがなけやき)の公演に振り替えられた。この日は8カ月ぶりのライブ開催。2周年記念ライブとあって、ライブ本編は全て昨年4月以降に発売されたシングル3枚とアルバム1枚の収録曲のみを披露した。

 アンコールでは、菅井が「これからたくさん、ライブを作って、皆さんに恩返ししていきたいです」とファンに感謝した。「てち(平手)や平手も…」と言い間違えると、メンバーから総つっこみを受け、会場を和ませた。気を取り直して「てちや愛佳が欠席したけど、私たちがもっと成長することで、安心して戻って来られる場所を作りたいと思います」と話した。その上で「私たちを信じてください!」と宣言。大歓声を浴びた。

 さらに、3日間のライブで初めてのダブルアンコールも開催。再び「ガラスを割れ!」を披露し、締めくくった。