五人組アイドルグループ妄想キャリブレーション(妄キャリ)が15日、昨年5月から行っている全国47都道府県公演のツアーファイナルを都内で行った。「旅は君連れ世は情け」「悲しみキャリブレーション」など全26曲を満員の会場で披露した。

 日本全国津々浦々でライブを行い、グループの絆が強まった。昨年8月には4日間で大分、宮崎、鹿児島、熊本をまわる九州遠征を行ったが、メンバーを載せた車が山中で遭難しかけるなどさまざまなアクシデントにも見舞われた。体調不良のメンバーがいれば支え合い、ステージについて5人でアイデアを出し合い、全員でツアーを完走した。水城夢子は「みんなが頑張るから自分も頑張れた。みんなのことが大好きになった」とツアーを通じてこれまで以上に強まったグループ愛を強調。星野にぁも、「メンバーが真剣だから、私も自分をさらけ出すことができるようになった」と成長を語った。雨宮伊織は妄キャリを「1番の自慢。私の宝物」と表現。胡桃沢まひるも、「人生でこんな仲間に出会うことはこの先ないんじゃないかな。このメンバーじゃなかったらまわれなかった」と感謝していた。

 47都道府県ツアーで1番思い出に残るエピソードとして桜野羽咲は、雨宮と水城の出身地で凱旋(がいせん)公演となった富山でのライブをあげた。「ファンの方の歓迎ぶりがすごかったですし、伊織と夢子がいつも以上にアイデアを出してくれました。2人だけでステージに立つ場面では頼もしい姿に感極まってステージ脇でボロボロ泣いていました」と振り返っていた。