今月16日に急性心不全で亡くなった歌手西城秀樹さん(享年63)の通夜が今日25日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 NHK総合で98年から02年まで放送された「青春のポップス」で、司会の西城さんと、アシスタントとして00年から番組終了まで共演した西田ひかる(45)は涙に暮れた。「デビューしたての時に、ステージ上で『YMCA』を一緒にやらせていただいたのが初めての思い出。歌番組も収録がハードで、どんな時も惜しみなく『こんな歌、歌ったらいいよ』と優しくしてもらった」。

 西城さんと出会った当時は、ダイエットで絞られていた時期だったが「水を飲まなきゃダメだよ」とアドバイスを送ってくれたという。番組では毎週、英語の歌も歌っていたが、西城さんは、それを全て自分のものとして身に着けたという。「格好つけず、本当に本当に格好良かった…」と言うと、涙がこぼれた。

 最後に会ったのは、西城さんが73年から85年まで「バーモントカレー」のCMに出演した、ハウス食品の100周年記念イベントだったという。西田は司会で、西城さんからコメントを取ったといい「何百人もいる会場で、一生懸命お話くださった。『すごくうれしいよ…秀樹還暦!!』って。ひかるちゃん、元気そうだね。子どもはどう? なんて言ってくれて」と言い、涙した。

 西城さんは、結婚生活についても西田によく語ったという。「本当に家族思いなんだな…という一面も見られて幸せ。奥様も結婚式やパーティー、番組でお会いさせていただいて、秀樹さんも大好きだというのが、ひしひしと伝わってきた。『子どももかわいいよ。早く作りなさいよ~』と言ってくださった。本当に子ども思いでお子さま思いも…スターでも愛情が深い」と、しみじみと語った。