桂文枝一門で、桂文福の弟子、女性落語家の桂ぽんぽ娘(ぽんぽこ=38)は、9日夜に乗客3人が殺傷された新幹線に乗車しており、一夜明けた10日、大阪市内で落語会に予定通り出演した。

 ぽんぽ娘は、事件があった新幹線に乗り合わせ、9日夜から自身のツイッターに連続投稿。「『血がついた。』『人が刺された。』。逃げてきた人が叫ぶ」「大丈夫だからといってる人もいて、落ち着いてといわれても」「犯人逃げたとか捕まったとか。情報が入り乱れててわからずパニック」「通路血がたくさん」などと、緊迫した現場の様子を記していた。

 9日夜は「三時間ぐらい小田原とまる。」などと、緊急停車した小田原駅での逮捕劇、捜査の影響も報告。トイレに行くと、連結部分に血がついていたことも書き込んだ。

 列車の運転再開後も、密室への恐怖から、気分が悪くなるなどしたことも隠さずつづり、恐怖と、不安に襲われた苦しい思いも吐露した。

 この日、なんとか京都へ帰り、家族と再会。所属事務所と相談し、「休むと永遠に休まなきゃいけない状況になりそうなので」とし、夜の落語会には予定通り出演したという。