日々取材活動を続ける中で、TRFのDJ KOO(48)とフリーアナウンサー高橋真麻(36)に共通点があることに気付いた。一見何の共通点もなさそうな2人だが、実は、2人とも「超」がつくほど「いい人」なのだ。

 イベントや会見終了時に、囲みと呼ばれるマスコミ対象の取材会がある。2人とも囲み取材が終わると、そこに参加していたマスコミ陣からほぼ100%「いい人感がにじみ出ている」という感想を耳にするのだ。私も、そう感じていた1人だ。

 DJ KOOは、私にとっては、これまで取材した中でも屈指のいい人だ。いつもサービス精神旺盛で、どんな仕事でも全力投球。ちょっと前に、動画配信アプリでぶっ飛んだ個性を発掘するオーディションイベントがあった。

 その際、アマチュアの動画配信者2人に対して、「きっかけがある時に、1歩踏み出すのが大切だよ」と優しく語りかけていた。「バラエティーに出始めたころ、中居(正広)くんから突然ダンスをふられて。ミュージシャンだからと迷ったけど踊った。それが、今の僕のきっかけになった」と自身の経験を踏まえ、自分の言葉としてアドバイスを送っている姿が印象的だった。

 プロ意識と言われれば、そうかもしれない。しかし、現場で見ていると、愛情というか、本当にいい人オーラがにじみ出ていた。

 高橋も同様だ。父が俳優で、自身もテレビ局勤務経験があるからかもしれないが、取材陣の「撮れ高」まで気にしてくれる数少ない存在だ。ここ最近、ブログで心労からの激やせ、出演したテレビ番組では交際中の彼氏と「2、3歩後退中」など、「そこまで言わなくても」と思われるような発言もあった。

 とあるイベントの囲み取材で、発言の真意を確認したが、「うそをつけないので…」とほほ笑みながら話してくれた。つまり、そこに計算はなく、その時その時の彼女自身を表しているということが、分かったのだ。

 しかし、このコラムを書いている途中、「ちょっと待て。私にとって、いい人ってどんな人だ?」と、根本的な疑問にぶち当たった。言葉を生業にしている記者としてはふがいない答えになるが、これは、まさに感覚的なこと。実際に会ってみないと分からない、その人が持っている雰囲気に関係していて、「説明できないけど好感を持てる人」という1つの答えにたどりついたのだった。

 今回書いた2人は、そういう意味で、私が感じた「いい人」なのだ!