故マイケル・ジャクソンさんの父ジョー・ジャクソンさんが、ロサンゼルス時間の27日午前3時半、89歳で死去したことがわかった。米情報サイトTMZの報道によると、今月、末期ガンで入院したジョーさんは、妻のキャサリンさんや子供たちに付き添われていたという。

 ジョーさんは2015年、3度にわたり心臓発作で倒れ、2016年にも高熱で入院するなど、ここ数年は虚弱な健康状態にあった。

 ジョーさんは、5人の子供たちで結成したポップグループ「ジャクソン 5」の生みの親として知られる。同グループからは、マイケルさん、ジャネット・ジャクソン、ラトーヤ・ジャクソンらソロアーティストが誕生。ジョーさんは自らの子供たちのマネージャーを務めることで、音楽史上、最も成功した父親といわれている。

 マイケルさんの遺産管理人の広報はTMZに、「ジャクソン氏の死に深い悲しみを覚えると同時に、キャサリン夫人と家族にお悔やみを申し上げます。ジョーは自分の欠点を知る強い男でした。インディアナ州ゲイリーの製鉄所から、息子と娘たちを世界的なスーパースターに育て上げ、世に送り出しました」とコメントした。

 ジョーさんとキャサリンさんは60年にわたり夫婦として連れ添い、10人の子供たちをもうけた。同サイトによると、晩年になってからは、夫妻は別居しながらも、頻繁に連絡を取り合っていたという。(ニューヨーク=鹿目直子)