TBS佐々木卓社長(58)が4日、都内の同局で定例会見を行った。

 バラエティー番組「水曜日のダウンタウン」の連れ去りドッキリ企画で、通行人から110番通報が相次ぎ、警視庁渋谷署から厳重注意を受けたことに関し、「率直に申し訳ない」と陳謝した。「警察や関係の皆さんに大変ご迷惑をかけ、申し訳なかった」とした。 渋谷署によると、5月下旬の午後7時すぎ、渋谷区のJR恵比寿駅周辺で「男の人が車に押し込まれて連れ去られた」と110番が相次いだ。

 攻めた企画の番組ゆえという見方もあるが、伊佐野英樹取締役は「おもしろいかおもしろくないか以前の問題が今回はあった。警察にご迷惑をかけ、一般の方に勘違いをさせてしまった。攻めたからそうなったという以前の問題であり、現場には徹底するように指示した」と話した。

 6月末付で新社長に就任した佐々木氏はこの日が初の定例会見。「責任と挑戦」を所信に掲げた。サッカーW杯日本代表の各試合が深夜でも40%台の高視聴率を記録したことに触れ「これだけ多くの人が集中してコンテンツを見るのはテレビだけだとしみじみと思った。それだけ大きな責任があるメディアだとあらためて感じた」。また「受け身ではなく、こちらから仕掛けるチャレンジの心を持ってコンテンツ作りをしたい」と話した。