9人組ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」のパフォーマー中尾翔太さんが6日午前7時23分、都内の病院で亡くなった。22歳だった。所属事務所が、公式サイトなどで発表した。

 所属事務所は「弊社としましても回復を信じ医療機関と密に連携して最善を尽くしてまいりましたが、大きな悲しみの中に故人を追悼しております。生前に中尾翔太への皆様の温かい励ましのお言葉、改めて本当に有難うございました」とのコメントを出した。

 中尾さんは、昨年末から体調不良が続き、医療機関で精密検査を行ったところ、胃にがんが見つかった。今年3月に活動休止を発表。中尾さんは「突然の事で最初は戸惑いましたが、徐々に現実を受け止めこの病気と闘って行こうと決意しました! 1日でも早く治して、またFANTASTICSのメンバーとして活動出来るように、1日1日を全力で頑張りたいと思います!」とつづっていたが、かなわなかった。葬儀は、家族の意向により親族および、LDH所属メンバー、スタッフ関係者のみで執り行われ、後日ファンに向けたお別れの会が開かれる予定という。

 メンバーも次々とコメントを発表し、中尾さんを悼んだ。

 EXILEと兼任の佐藤大樹(23)は「いつでも翔太が戻って来れる場所を作るためにというテーマのもと、(武者修行というイベントを)全国でパフォーマンスさせていただきました。翔太は僕らメンバーに会うといつもうれしそうに笑っていて『必ず復活するから待っていてね』と言ってくれました。正直、9人揃ったパフォーマンスをまだ一度も出来ていないこと、日頃から応援くださり待ち続けてくださった皆さんの前でステージに上がらせてあげられず何もする事の出来なかった。僕たちは心底悔しいです。何より一番悔しいのは翔太自身だと思います。今はゆっくり休んでね。そして天国でも踊り続けていると思う。翔太に最高の景色を見せられるように俺たち8人は頑張るね」とコメント。

 世界(27)は「本当に悔しいです。彼が1番悔しいと思います。僕が彼と知り合ったのは、約6年前のツアーのサポートダンサーとして一緒にツアーを回った時でした。彼は周りから愛される本当にすてきで優しい心の持ち主でした。いろんな事を抱えて、でも常にFANTASTICSの事を考えてくれていた翔太。僕はそんな彼が大好きです。今は遠い場所にいますがまたいつの日か一緒にふざけたり踊ったりたくさん笑おう。これからもFANTASTICSは9人でひとつだと、心に誓い、頑張り続けたいと思います」。

 同グループは、16年12月に結成され、全国のショッピングモールなどを巡る「武者修行」を実施。昨年12月に、ボーカルオーディションで2人が加入。