沢村一樹(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)の初回が9日に放送され、平均視聴率が、10・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが10日、分かった。

 フジテレビの月9では、昨年7月から放送された山下智久、新垣結衣が出演した「コード・ブルーseason3」の16・3%以来の2ケタ発進の好スタートとなった。

 「絶対零度」シリーズは、過去に連ドラで2シリーズ、スペシャルドラマで1本が上戸彩主演で制作された。今シリーズは、沢村を主人公に迎え、「未来の犯罪を予測して捜査する」をテーマに、捜査チーム“ミハン”の活躍を描く。

 ミハンの一員を演じる本田翼(26)は「未然犯罪システムは、AIで犯罪者になりそうな人を特定して犯罪を防止するのが仕事。海外だと、ところどころ取り入れている国もあるらしい。いつか起こりえる、未来と言うより将来の話。そういうドラマに携われるのはうれしい。10年後くらいに『あのドラマって、そういえばこのシステムを導入していたよね』と言われる作品になるかと思って撮影ししています」と話している。

 公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)が、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、痴漢容疑者への暴行で異動させられた小田切唯(本田)、入庁以来ずっと資料課にいる南彦太郎(柄本時生)、部署をたらい回しにされてきた田村薫(平田満)というトラブルメーカーばかり。だが、資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆる個人情報を解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせて、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称『ミハン』システムの実用化プロジェクトだった。一方、特殊捜査班のメンバーだった山内徹(横山裕)は、コンビを組んでいた桜木泉(上戸彩)の失そう事件がきっかけでチームが解散になった後も独自に桜木の行方を追い続けていた。しかし捜査は行き詰まり、無力感と警察組織への不信感から上司を殴り、資料課分室への異動を命じられる。初回は、個性派ぞろいのメンバーが、危険人物とされた男の行動を追うが、事態は意外な展開を見せていくという内容だった。