12月14日公開のアニメ映画「ドラゴンボール」の新作に、映画オリジナルキャラクターとして過去の劇場版に登場してきた“伝説の超サイヤ人”ブロリーが登場することが10日、分かった。タイトルも映画「ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー」(長峯達也監督)に決まった。15年の前作「-復活の『F』」に続き原作、脚本、キャラクターデザインを担当した漫画家の鳥山明氏が、「ドラゴンボール超」の世界観で描く新たなブロリーが主人公の孫悟空(声・野沢雅子)らの前に立ちはだかる。

 ブロリー(声・島田敏)は、93年3月6日公開の「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」、94年3月12日公開の「ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない」に登場した。日本だけでなく海外でも人気が高く、同7月9日公開の「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」には、ブロリー本人ではなくクローンの「バイオブロリー」が描かれた。ブロリー本人が登場するのは24年ぶり3回目、クローンも含めれば4回目の登場となる。

 今回、解禁されたポスタービジュアルでは、超サイヤ人ブルーになった悟空とベジータの背後に、ブロリーの姿が…。「最大の敵、サイヤ人。」のキャッチコピー通り、今回は地球育ちのサイヤ人・悟空、サイヤ人の王子ベジータ(声・堀川りょう)そして伝説の超サイヤ人ブロリーと、それぞれ違う運命をたどってきた3人のサイヤ人が、どのように出会うかが描かれる。またフリーザ軍とサイヤ人との歴史も描かれており、サイヤ人のバックボーンに迫った内容を表したビジュアルとなった。

 鳥山氏が製作&配給の東映を通じてコメントを発表した。

 鳥山氏 みなさん、ブロリーって知っていますか?

 昔のアニメ映画にだけ登場した、とんでもなく強いサイヤ人でデザインだけは僕が描いたらしいのですが、当時、アニメにはほとんどノータッチでしたので内容はすっかり忘れていました。

 そのブロリーですが、いまだに日本だけでなく海外でも大人気だそうで、そんなことから「今度の映画はブロリーにしませんか?」と担当さんから提案されました。

 当時の映画を観させてもらって、アレンジ次第では、かなりおもしろくなりそうだと感じ、さっそく『ドラゴンボール超』のシリーズに組み込んで話を作ってみました。

 ブロリーファンをガッカリさせないように昔のイメージを意識しつつ、新しい一面も加えてリニューアルし、より魅力的なブロリーになったと思っています。

 もちろん、すさまじい闘いを見せるだけではなく、悟空、ベジータ、ブロリーの3人がどのような運命をたどって出会うことになるのか、そしてそこに大きく関係してくるフリーザ軍とサイヤ人の歴史も描いており、とてもスケールの大きな、そしてドラマチックな内容になっています。

 あの最強のサイヤ人、ブロリー登場!他にもまだまだファンの皆さんが喜ぶ内容をいっぱい盛り込んでいますので期待して、完成までもうしばらく待っててちょ!!

 「ドラゴンボール」劇場版アニメシリーズは、1986年(昭61)の「東映まんがまつり」からスタートし、「ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー」で通算20作目となる。