女優黒谷友香(42)が、16日放送のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の第2話にゲスト出演することが決定した。

 「絶対零度」シリーズは上戸彩主演で、シーズン1で未解決事件を、シーズン2では潜入捜査をテーマに描いた。7年ぶりのシーズン3「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」では、沢村一樹(51)が主演。元公安のエリート刑事・井沢範人を主人公に「未来の犯罪を予測して捜査する」ことをテーマに、潜入捜査あり、アクションありのエンターテインメントサスペンスだ。

 第2話では、「ミハンチーム(未然犯罪捜査チーム)」の井沢(沢村)と山内徹(横山裕)は、失踪していた特殊班捜査員・桜木泉(上戸彩)がベトナムで殺害され、遺体となって発見されたことを知る。ミハン責任者の東堂定春(伊藤淳史)は、元バディの死に山内が受けたであろうショックを憂慮して捜査から外そうとする。だが山内は、捜査を続けるという。

 黒谷友香が演じるのはミハンチームに割り出された危険人物・藤井早紀。早紀は、有名創作料理店の総料理長を務めながら、13年前から子供たちに食事を提供する「こども食堂」の運営にも取り組んでいた。ミハンが早紀を危険人物だと判断したのは、植物から抽出した毒物を海外から仕入れていたからだ。しかも彼女は、すでに遺言状を作成しており、死を覚悟している可能性も考えられた。

 ミハンチームの小田切唯(本田翼)は、料理人志望者として早紀に接近。井沢も、早紀が運営する「こども食堂」のスタッフとして潜入する。ほどなく井沢たちは、早紀が世間を震撼(しんかん)させた少年犯罪「関東女子高生連続殺人事件」について調べていたことを知る。そして、その犯人が最近、少年刑務所を出所していたことが分かった。

 黒谷は「初めて台本に目を通したときは、どういう風にでも演じられそうな感じがして、監督に聞くことがたくさんありました。例えば衣装に関しても、和食屋さんのオーナー役なので『着物なのかな? どういう服を着るのだろう?』と思っていましたが、衣装合わせで服が決まっていく中で、こういうキャラクターなんだと、つかんでいったところがあります」と話している。

 「今回は、他のドラマとは違って、自分のせりふ以外のところから、藤井早紀という役の設定を拾うことが多かったです。ミハンチームの潜入捜査で分かってきた早紀の素性だったり、防犯カメラで撮られている早紀の行動だったり、実際のお芝居でのやりとりからではなく、周りの人たちのせりふなどからキャラクター設定を教えてもらい、演じる手前で分かっていくような感覚でした。カメラワークもこれまでとは違っていたので、どういうふうに映像化されるのかも楽しみです」と放送を楽しみにしている。

 「藤井早紀という役に同情してもらえるような、『分かる、分かる!』と共感してもらえるような、温かい気持ちになってもらえるものだと思います。家族はもちろん、肉親などは関係なく、身近な人たちとのつながりや支え合っていく人々の姿から、何げない日常が幸せなんだということを感じてもらえたらなって思います」と話している。