ワハハ本舗の座長でポカスカジャンのリーダー大久保ノブオ(51)が、このほど、東京・下北沢の「440(four rorty)」で、単独ライブ「ノン様の『日記の歌』2018 笑って 笑って 笑って…泣いちゃった」を開いた。自身の日記につづった出来事をもとに作った新曲を披露する、おなじみのスタイル。

 ギッシリ満員の100人のファンを前にした大久保は「今回はチケットが売り切れました。20年来の“老舗のファン”は、売り切れるわけがないと思っていて『ボヤボヤしてたら、うっかり買い忘れてしまいました』という人がいました。『ボヤボヤ』は山本リンダだし、『うっかり』は(水戸黄門の)八兵衛に失礼だよ」と笑いを取ってスタート。

 最初の曲は「飛鳥」。102日間で世界一周の豪華クルーズの「飛鳥2」に、ポカスカジャンの3人で乗り込み船上ライブを行った様子をリポート。5月15日にアイルランド・ダブリンから乗って同22日にカナダ・ハリファックスで降りるまでの生活を面白おかしく話した。「8日間乗りましたが、演奏は1日おきに3日間だけ。確かに、ポカスカジャンの演奏を毎日聞かされてもね(笑い)」。客席から「(3人は)仲が悪い!」と声がかかると「仕事だよ! 金のためにやってるんだよ!」と逆ギレ気味に返した。

 豪華クルーズだけに、料金が600万円の部屋に滞在。「全裸で酒を飲んでも隣から見えないベランダがあるんだよ。それで、最後の日に貴婦人みたいな人から『あなたのあごは本物なの?』と聞かれた」と話した。そして、船内では、日本のVIPとも遭遇した。「脚本の橋田寿賀子と会って『あなたたちが昨日やったガリガリ君っていう曲は、何のCMソングなの』って聞かれた」と、アイスキャンディー「ガリガリ君」のCMソングと気付かない、大脚本家のおおらかな素顔を明かした。

 その後は「海を許して」「タイ料理屋の日本語のメニュー」「奥多摩までカツカレーを食べに行った日」「カミングアウト」など、日記をもとにした歌を熱唱。そして、ワハハ本舗主宰者で演出家の喰始氏(71)のリクエストで作った、先に死ぬ人間が残された人への気持ちを陽気に歌う「お先にごめんね」を初披露。リクエストでは「夏が来た」と「老犬」を歌った。