米映画「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(J・A・バヨナ監督、13日公開)のヒロイン、ブライス・ダラス・ハワード(37)が来日し、日刊スポーツのインタビューに応じた。

 映画は93年のスティーブン・スピルバーグ監督作品から通算5作目。ハワードはシリーズ再開の前作(15年)から主演している。

 「アニマトロニクス(恐竜をロボットで実寸大に再現)の撮影だから、CGと違って恐怖心がリアルに表現できました。転落シーンは、なんとジェットコースター状の装置が作られていて、撮影中に本当に失神してしまったんですよ」

 絶叫アトラクションのような撮影現場を振り返った。第1作のときは12歳。

 「父が『お前にはまだ早い』と言って、自分だけ見てきたんですけど、『これは見るべき』と今度は一緒に。子どもの目から見たら、実際にそこに恐竜がいる。ワァーオ。あの驚きは今でも覚えていますね」

 父とは「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」のロン・ハワード監督(64)。7歳の頃から父の作品に出演。文字通り映画界で育った。ニューヨーク大学演劇科に学び、23歳の時、M・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」に主演した。

 「監督が私という素材を発掘してくれたのがうれしかった。子どもの頃からいますけど、撮影現場には飽きません。私のすべてというか。だから、妊娠してさすがに演技は無理というときは短編映画の監督をしました。映画一家に生まれて、そこが家なんですね」

 今ではプロデュースにまで手を広げている。純粋培養がいい方に作用した、映画界のマルチプレーヤーといえそうだ。【相原斎】

 ◆ブライス・ダラス・ハワード 1981年3月2日、ロサンゼルス生まれ。祖父は演技派俳優ランス・ハワード。母親は女優のシェリル・ハワード。妹のぺイジも女優。06年俳優のセス・ガベルと結婚。近作に「ゴールド 金塊の行方」(16年)がある。