五十川ゆき(41)が23日、4日に発売された新曲「抱いてあげる」(作詞・内藤綾子、作曲・西つよし、編曲・川村英二)の発表会を都内で開催した。楽曲のテーマは「母性」で、愛する男性を守りたいという無償の愛を、語り掛けるように歌う。

 五十川は「ドキッとするようなタイトルですが、全国の皆様の心を、体を(歌で)抱いてあげたい。男性だけでなく、女性もストレスを抱えている方が多いと思うので、男女を問わず応援歌になれれば」と意欲的に話した。

 ふるさとの大分県を中心に活動し、まだ無名に近かった16年10月に発表した「愛はさりげなく」のプロモーションビデオが、You Tubeで46万回以上再生されるなどロングヒット。一躍、全国区の歌手になった。新曲のカップリング「涙のつづき」は、その「愛は-」を踏襲し、穏やかな日常の中にある何げない心のきらめきを歌ったバラード曲。こちらも五十川の癒やしの歌声が聴く人の心にしみる秀作で、「両A面のつもりで、じっくりと歌っていきたい」。

 発表会では5月に発表したアルバム「五十川ゆきヒストリー Emotional Stories」の収録曲の中から、「別れの予感」(テレサ・テン)「また君に恋してる」(坂本冬美)「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」(山口百恵)なども披露した。発表会には大分県からはもちろん、全国のファンが駆けつけた。開演前に、大分県の名産の特大椎茸がステーキ風に振る舞われた。会場から「五十川さんも大分の名産」の掛け声が飛んでいた。