日本テレビ杉上佐智枝アナウンサー(40)が今年5月、現役アナウンサーの傍ら難関資格「絵本専門士」を取得していたことが6日、分かった。

 「絵本専門士」は文部科学省所管の国立青少年教育振興機構が認定する資格。約10倍の難関で、絵本に関する高度な知識、技能及び感性が求められる。

 杉上アナは17年1月、2人目の子どもを出産し、職場復帰。その際、「今後は恩返しの人生」と強く思った。今まで経験が生かせて、社会のため、会社のためになることは「絵本の読み聞かせを通じて子どもを笑顔にする」ことだと考えた。

 10カ月に及ぶ講義と課題の日々だった。「図書館に通い、子どもたちを寝かしつけたあと、パソコンの前で夜明けを見る日もありました」と話し、「『大人の心を豊かにする絵本』『心のケアと絵本の可能性』アート体験や著作権問題まで、多岐にわたる学びを得て資格を取得できました」。

 その資格を生かし5日、恒例の夏イベント「超☆汐留パラダイス!」で絵本の読み聞かせを行った。「読み聞かせに参加してくれるアナウンサーも募集しましたが、当初の予想をはるかに上回り、23人ものアナウンサーが日替わりで登場する、自信の布陣が組めました」といい、「読み聞かせを開催しているエリアは屋内で涼しいですし、今後はちょっと変わったものも紹介する予定なので、ぜひご家族でお越しください」とアピールした。読み聞かせは19日まで、1日3回開催される予定だ。

 「デジタルの時代だからこそ、絵本にしかないぬくもりを大切にし、私たちだからこそできる読み聞かせを企画していきたい」。杉上アナは、そう夢を語った。