俳優小野寺昭(74)が7日午前4時45分ごろ、長野県の北アルプス燕岳(つばくろだけ=2763メートル)の山荘内で転倒し、病院に搬送されたことが分かった。階段で足を踏み外し頭を打ったことから、山荘の従業員が安曇野署に通報。県警ヘリコプターで救助され同県松本市内の病院に搬送された。外傷性くも膜下出血と診断されたが意識があり、軽傷とみられる。プライベートで前日6日に友人ら4人と入山し、7日に下山予定だった。

 所属事務所によると1週間前後で退院する見込みで、仕事に支障はない。放送中のNHKBSプレミアムドラマ「捜査会議はリビングで!」(日曜午後10時)は収録を終えている。小野寺は「全然大丈夫」と、元気そうに話しているという。

 70~80年代の日本テレビ系ドラマ「太陽にほえろ!」で「殿下」という愛称の刑事役で人気を集めた。50歳を過ぎてから登山を趣味にしており、公式サイトの「山日記」と題したコーナーでは山歩き中の写真も掲載。14年には日本百名山の60座登頂に成功した。BSフジ「絶景百名山」のナレーションも担当している。

 燕岳は美しい山容から「北アルプスの女王」と呼ばれている。北アルプスの中では登山道も整備されており、初心者向きのコースもあるため、人気がある。