女優の真由子(44)が2日、8月5日に亡くなった父で俳優の津川雅彦さん(享年78)をしのぶNHKドキュメンタリー番組「俳優・津川雅彦さんをしのんで」にゲスト出演し、父への思いを初めて語った。

津川さんについて「私にとっては世界一のお父さんでした」とし、「役者もすごい忙しいながら、一緒に遊ぶこととか、全ての学校行事を怠らず、授業参観から誕生日パーティーまでしてくれたので、寂しい思いをしたことがないです」と振り返った。

真由子は生後5カ月だった74年に金銭目的で誘拐されたことがある(津川雅彦長女誘拐事件)。中学生の頃に事件を知ったといい、「その時、父は『全然売れていなくて、自分の娘が誘拐された時に、身代金が払えなかった。この子のために何でもやって頑張ろうと思って、片っ端からいろんな役をやってみようと思った』と話してくれました」とし、「私が誘拐されたことが、お父さんのためになったのなら良かったなって思う」と明かした。

また、最後に真由子は津川さんから「起きたことは全て正しいと思って前を向いて進め。偶然はない、必然なんだ」と教えられたといい、「(津川さんの死は)あっという間だった。これも、『起きたことは全て正しい』と、父に言われたことを今後の自分に役立てていきたいと思う」と涙ながらに語った。

真由子の他、ゲストとしてジェームス三木氏、笹野高史、黒柳徹子。VTRで東山紀之、林遣都、松岡茉優が出演し、津川さんをしのんだ。