7月に肺腺がんの手術を受けた女優東てる美(62)が20日、都内で復活ライブを行い、現時点では、がんは取り切っているはずとしたものの、10月29日から抗がん剤治療のために約3カ月入院することを明かした。

東は5月にTBS系の医療番組に出演した際に受けた検査で肺に影が見つかり、その後の精密検査でステージ1bの肺腺がんと診断された。7月18日に5時間におよぶ手術を行い、左肺の3~4割ほど摘出。同月下旬に退院していた。

ファンを前にした東は「(左)肺の5分の2を取った。今は何ともない」と語ったものの「実はもっと楽かと思ったけど、開けてみたらリンパにも1つがんがいました。1bで切ったら2bに昇進していました。予防のためですが、10月の終わりから抗がん剤とも闘っていきます」と明かした。また「怖がっても仕方ない」と語ると「長生きすればいいかではなく、いかに内容の濃い人生を送れるかとつくづく思いました。限りある人生。1日1日を大事に生きましょう」と自分に言い聞かせるようにファンに語った。

ライブ後の会見でも10月からは予防のための抗がん剤。7月の手術で、がんは取り切ったはずと説明した。「抗がん剤が終わるのは1月終わり。髪の毛もどうなるか分からないので仕事は一切入れてません。いつかがんになると覚悟はしていました。こうなると目に見えない友情や家族の絆の大切さがよく分かるようになりました」と語った。

リンパのがんは当初は分からず、手術で摘出したものを検査し、手術後約2週間後の8月半ばに発見されたという。「がんと闘う知恵をつけたい。転移ではないです。リンパは予想外でした」とした。最後は「今後は人のために何かしていきたい。元気で復帰しますから」と語った。