女優永野芽郁(18)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(午前8時)の9月28日に放送された第155話の平均視聴率が23・1%、同29日放送の最終回は23・5%(ともに関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

これまでの最高視聴率は、8月8日に放送された第111回で、草太のカツ丼で大繁盛したつくし食堂に裕子とボクテが訪れてきて再会する、という回で24・5%だった。全156話の平均視聴率は21・1%で、2014年に放送されたシャーロット・ケイト・フォックスの「マッサン」と同じ数字だった。朝ドラ歴代視聴率の最高は2000年に放送された「私の青空」で24・1%。

同ドラマは、岐阜県や東京が舞台で子供の頃に左耳を失聴した鈴愛(すずめ)が、家族や、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみたちに支えられながら成長する姿を描く。鈴愛は少しうっかりしているところもあるが、バイタリティーにあふれ、失敗を恐れない性格で、高度経済成長期を背景に一大発明を成し遂げる。脚本家北川悦吏子さんのオリジナル作品。主題歌は初の楽曲提供を行った星野源が歌う。

あらすじは、

裕子(清野菜名)の死と向き合う気持ちになった鈴愛(永野芽郁)は、仙台の浅葱洋二の家に向かった。そこで裕子の携帯に残されていた鈴愛らに宛てた最後のメッセージを聞いた。「鈴愛!生きろ、私の分まで生きてくれ!」。一方、鈴愛の帰りを待つ律(佐藤健)のもとに秋風羽織(豊川悦司)から、律と鈴愛あての速達が届いた。そこには2人に贈る言葉が書かれていた。

2011年7月7日の七夕の日にそよ風ファンの発売決定記念パーティーをつくし食堂ですることになった。鈴愛は新聞の取材を受けていると、準備をしていた晴を見て「マザー」という扇風機の名前を思いつき、律に変更の電話を入れた。律と津曲(有田哲平)は早速、商品名の変更に動き始めた。夕方になり、パーティーが開かれ、律やボクテらも駆けつけ、鈴愛と律はマザーにこめた思いを語りだした。そのパーティーが終わり、帰り際に律は誕生日プレゼントで「雨の音がきれいに聞こえる傘」を鈴愛にプレゼント。用意していなかった鈴愛だったが、律は「もうもらった。短冊、見た」と話し、2人は抱き合った。

日が過ぎ、鈴愛が東京へ帰る日となり、楡野家を出発しようとすると晴が店先で「雨や、天気雨や」。すると鈴愛はすぐに店に出て律からプレゼントされた傘を差した。そこに花野と晴も飛び込んできた。傘に当たる雨の音に耳を済ませる3人。その音色を聞きながら鈴愛は「雨のメロディや」と口にした、という内容だった。