女優鈴木保奈美(52)が2日、都内で、主演するNHKBSプレミアムドラマ「主婦カツ!」(7日スタート、日曜午後10時)の会見に共演の島崎遥香、山口紗弥加と出席した。夫の離職によって20年ぶりに就職して仕事に奮闘しようとする専業主婦を描く。NHKは主婦のスキルは高く、素晴らしいという観点で描いている説明した。

鈴木は「『主婦のスキルは実はすごいというのは新鮮な驚き』とプロデューサーが言ってましたが、ママ友の中では『私たちってすごいよね』と日頃言っていること。情報処理能力とかタイムマネジメント、ある時は運転手。すごいスキルは多分、世の主婦の方たちみなさん持っていると思っています。このドラマは主婦の皆さんへのエールになったらいい」と語った。

鈴木も98年にタレント石橋貴明と結婚し、99年から実質的に女優業から離れ、11年NHK大河ドラマ「江」で本格的に女優復帰した。その間は専業主婦として家庭を守ってきた。

鈴木は「世の主婦の方は大変。でも、みんなやっていること。そして主婦には主婦の大変さがありますし、主婦じゃない人には主婦じゃない人の大変さがあります。今となっては大変な日々もいい意味で自分を成長させてくれたと思います。このドラマでも、実は主人公をきっかけに、主婦だけでなく、夫も息子も1歩立ち止まって自分を見つめて次に踏み出す世界を描いています。みなさんの中に悩みもあり、幸せになるきっかけもみなさんが持っていると思います。主婦だろうと、男だろうと、女だろうと、国籍が何だろうと、それぞれの中に幸せのチャンスがあると思う。それを互いに認めあえれば、ちょっとずつでもみんな幸せになれるのにな、と思います」と語った。

一方、娘役の島崎について「すごい面白い人なんです。面白さをどう説明していいのか。仲良く楽しく過ごすことができました」と語った。

主人公の娘を演じる島崎は「母の偉大さをあらためて感じて、主婦をしながら家庭を守りながら仕事をしている母に、個人的に、ここまで育ててありがとうと思えた作品」と語った。また鈴木に対し「すごく優しくて。私はほとんどの人に理解されないですが、理解されない中、保奈美さんは分かってくれようとしているのが伝わってきました。私はダメ人間ですが、笑って優しくしてくださってありがたかったです。のびのびとお仕事をすることができました」と語った。

山口は「私は何よりうれしかったのは、11歳のころ『東京ラブストーリー』を見て保奈美さんになりたいと思って、この仕事を始めました。14歳でデビューして、保奈美さんの撮影現場に押しかけて花束を渡した時、あまりの興奮で鼻血を流しました。とにかく、お仕事で初めてご一緒させていただけたのが何よりうれしくて。保奈美さんを大満喫できました」と笑った。【中野由喜】