女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の5日に放送された第5話の平均視聴率が21・7%、6日放送の第6話が20・3%、8日放送の第7話が20・3%(ともに関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回視聴率は23・8%を記録していた。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した実業家の夫婦をモデルに、インスタントラーメンを世に送り出した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、咲(内田有紀)の結婚式から3年が経ち第2次世界大戦が始まり、日本軍が連戦連勝の報道する中、咲や克子(松下奈緒)らは穏やかに日々を暮らしていた。フロント係の仕事に慣れた福子(安藤サクラ)は大阪商工会のパーティーを手伝いすることになった。そこでズボンを濡らしてしまった立花萬平(長谷川博己)のお世話をすることになり福子がズボンを乾かしていると、萬平は「今井さんですよね?」と話しかけた。萬平と気付いていなかった福子は「え?」と、顔をよく見ると萬平だとわかり「分かりませんでした」というと咲の結婚式での幻灯機のお礼をいった。そして、別れ際、萬平は福子に結婚しているか確認をした。一方、家では母の鈴(松坂慶子)が咲の病気を心配していた。

咲のお見舞いに行った福子、その帰りに萬平と道で偶然出会い、ラーメンデートをすることになった。話をしていると、ホテルで電話交換手をして働き始めた時に、話していたことに2人はびっくりした。

その後、アメリカと戦争になり大阪も活況の中、萬平が車に乗っていると福子が働くホテルの前を通りかかった。すぐに乗っていた車を止め、おもむろにホテルのロビーに向かい福子を捜した。そして接客している福子を見つけるといきなり「僕と付き合っていただけませんか」と告白した。

突然の告白にびっくりする福子。すると萬平は「今のは忘れてください」と謝りながら去って行った。混乱する福子だったが家に帰ると、母の鈴はお見合い話を勧めてきた。その夜、萬平は居酒屋で世良(桐谷健太)と出くわし「押しの一手や」とアドバイスを受けた。翌日、ホテルに出勤した福子を呼び止める声が…。振り返ると思いつめた表情の萬平がやってきて、もう一度、「結婚を前提に付き合ってほしい」と申し込んだ。すると福子は「はい。分かりました」と笑顔で承諾した、という内容だった。