歌舞伎俳優約70人が27日、南座前から八坂神社までの四条通で、お練りを披露した。

京都・南座が2年9カ月に及ぶ大規模改修工事を終え11月1日に新開場するのを記念した「南座発祥400年 南座新開場祇園お練り」。京都での歌舞伎俳優による大規模お練りは史上初となり、沿道には約1万5000人が詰めかけた。

お練りには中村時蔵(63)をはじめ、11月1日に初日を迎える「吉例顔見世興行」で襲名披露する松本幸四郎(45)市川染五郎(13)ら花形、若手世代の俳優が参加した。市川海老蔵(40)らも参加し、観衆に手を振りながら華やかに門出を祝った。

お練りは四条通を約400メートル、4車線を全面規制して行われた。警察、スタッフを含めた警備は約350人。八坂神社の祭礼である祇園祭などの伝統行事以外での全面規制はほとんど例がなく、異例のお練りとなった。

俳優約70人参加は史上最多で、13年3月に東京・銀座で行われた歌舞伎座新開場記念パレード時の63人を上回った。「五花街」(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)の舞妓(まいこ)や、京都府知事、京都市長、祇園商店街関係者、松竹関係者らも参加した。