フリーキャスターの伊藤聡子氏(51)が、日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたことを受け、「日産の社員でなくても怒りが湧いてきてしまいます」との思いをつづった。

伊藤氏は20日更新のブログで、ゴーン容疑者の逮捕に言及。「V字回復の立役者ではありましたが、なんとなく…違和感を感じることもありました。10億を超える高額報酬。海外では当たり前だよ、という声もありましたが、経営危機からの回復途上の中で、沢山の社員をリストラした上で経営者がこの報酬をもらうことにちゅうちょがない感覚って、日本人的かもしれないけど、ちょっと違うんじゃないかなぁと感じていました」という。

さらに「でも、そんな高額報酬のわりには、日産の検査不正の問題が起きた時には、表に立つわけでもなく、責任を取るわけでもなく…もう実質的な経営には携わっていないのかな? 名誉職的な地位なのかな? などと思ったりしていました」と、同容疑者への不信感を募らせていたという伊藤氏は「今回の容疑では、報酬の過少申告に加え、投資名目で会社のお金を使って世界各地に自宅を購入させていたとのこと。この人は会社を何だと思っていたんでしょう? 日産の社員でなくても怒りが湧いてきてしまいます」と嫌悪感をあらわにした。

また、「ゴーン会長の逮捕は、また新たな試練を日産に与えることになるでしょう」と伊藤氏。「もちろんこれを許していた日産の責任というのもあるとは思いますが、告発は間違っていないと思いますし、ここからまた頑張っていくしかないです。ルノーに利益を吸い上げられる構造なら、連携も解消すべきではないかと思います…」と私見を述べた。