女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の22日放送の第4話の視聴率が25日、3・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と発表された。前週の3・0%より0・3ポイント、アップした。

初回から3・8、3・5、3・0%だった。

昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

記憶と言葉を失って本名も分からず、しかも妊娠している古井戸貞子を演じる井頭愛海(17)は「貞子の設定を聞いたときは驚きました。記憶喪失だし、しゃべらないし、それに…。『えー、どう演じよう』と思いましたが、難役だからこそやりがいも感じました。記憶喪失っていうのは、自分の中に何もない状態だと思うんです。心を無にして、そのとき湧き上がった感情を大事に行動して、貞子として生きていきたいです。貞子はとても大変な状況にいます。きっと言葉では言い表せないような苦しみを抱えている彼女の生きざまを、最後までしっかりと演じたいです」と話している。

第4話で、クリスマス間近、さくら(真矢)は大豆生田香(塩野瑛久)の今後について、三谷法律事務所所長の弁護士・三谷桃子(名取裕子)から悲しい事実を知らされた。暴力団の幹部だった父親が8歳の時に死亡し、母子家庭で育った香だったが、近々母親が再婚することになった。再婚相手は、暴力沙汰を起こし少年院に入っていた香を引き取るのを嫌がっているという。そればかりか、中学生の頃から何度も警察につかまった香に散々苦労した母親も、もう一緒に暮らすことは出来ないという。

「ハチドリの家」に新たな問題が起こる。ホーム長の鍋島真之介(相島一之)が突然、実父の希輔(秋野太作)をともない、出勤してきたのだ。希輔は鍋島の姉の家で暮らしていたが、軽度の認知症を患い、鍋島の姉たち家族に迷惑をかけていた。鍋島は我慢の限度を超えた姉に希輔を押し付けられ、どうしようもなくシェルターに父親を連れてきたという。

元中学校の校長だった希輔は「ハチドリの家」の子供たちにも上から目線であれこれ指示をした。誰も相手にしなかったが、貞子(井頭)だけは希輔に優しく接した。