ディーン・フジオカ(38)井浦新(44)が25日、都内でダブル主演するフジテレビ開局60周年特別ドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(来年1月6日、午後9時)の制作発表に出席した。

文豪ヴィクトル・ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」を、舞台を平成30年間の日本に置き換えて描く。

正当防衛の末に収監された少年刑務所から脱走し、名前を変えて生きる馬場純を演じたディーンは「とにかく逃げました。日本中を走り回って、生かされていると感じる日々でした」と撮影を回想。また「平成最後の年にこの歴史的な作品を作り、次の時代につなげようという気概が伝わったら」と力を込めた。

ディーンは馬場の少年期を演じた吉沢亮(24)とこの日が初対面。先に撮影された吉沢の演技をVTRで研究したといい、「他人じゃないような気がしています」。これを聞いた井浦は、自身の役の少年期を演じた清水尋也の撮影現場を訪れたと明かし、「馬場チーム(の関係性)はそんなにぺらぺらだったんだ。僕は(役の)バトン授与式までやりましたから。握手と熱い抱擁をしました」と胸を張った。これを聞いたディーンは「ここでやっておきましょうか」と“即席授与式”を吉沢に提案。2人は壇上で抱擁を披露し、客席を盛り上げた。

ドラマの内容にちなんだ「平成30年間を振り返って」という質問に、海外を拠点に活動していたディーンは「自分の知らない平成もあるけれど、変化の大きい過渡期みたいな時代だったのかな」としみじみ。井浦は「何者かになろうともがき続けた30年でした。今ももがいているので、新しい元号になってももがき続けていると思います」と苦笑した。一方、平成生まれの山本美月(27)は「平成しか知らないので、人生の全てです」。吉沢も「小さい頃からケータイもあって、便利な部分しか知らない。人生の全てという感じです」と続けた。

香里奈(34)奥田瑛二(68)も登壇した。