大泉洋(45)の主演映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(前田哲監督)の公開前夜上映会が27日、都内で行われた。

筋ジストロフィーを患いながら、ボランティアに囲まれ自由に生きた実在の人物、鹿野靖明さん(59~02年)を主人公にした作品。出演者はそれぞれに気合十分で、大泉は「私は並々ならぬ思いで昨夜から独り『24時間テレビ』のように出演し続け、宣伝活動をして参りました」。

共演の高畑充希(27)は、羽根でおおわれたようなきらびやかな衣装で登場。「私も並々ならぬ気持ちでこの服を着て参りました」と続けた。生真面目な三浦春馬(28)は「心を込めた作品です。公開できて幸せな気持ちでいっぱいです。僕もナミナミナリャヌ…」と少しだけかむひと幕も。

生きるためにわがままを言い、それが周囲を元気づけた鹿野さんの不思議な魅力について大泉は「(7歳の)娘には『わがままを言っちゃいけない』と言ってきましたが、この作品を通じて少し考え方が変わってきた気がします」と振り返った。