がん経験者の女優古村比呂(53)元SKE48の矢方美紀(26)タレント向井亜紀(54)歌手木山裕策(50)が4日、都内で、がんとの共生社会を目指す「ネクストリボンプロジェクト2019」の会見を行った。

古村は「12年に子宮頸(けい)がんになり、子宮全摘手術をし、順調でしたが、17年に再発し、その後、1度寛解しましたが、同年11月末に再々発が分かり、18年1月から抗がん剤治療を始めました。今も続けていますが、今日、主治医と話し、1度抗がん剤を休むというありがたい話をいただきました。CT検査でひっかからなかったので。完治ではないですが、がんの状況を見ていきましょうとなりました。今日、抗がん剤卒業となりました。とてもうれしいです」と笑顔を見せた。

また、この1年を振り返り「1日1秒が濃い時間でした。何が起こるか分からない。今、自分ができることを第一に考え、がんと向き合ってきました。今は通院も当たり前のようになるくらいがんの治療が変わっています。再々発というと治療の仕方が限られるけど、何かできることがあるはずと調べていくと光が見えてくることも。うれしいことです。がんは身近であり、自分たちは受け入れていけるものと信じています」と語った。

矢方は「17年12月にセルフチェックして、左胸にしこりを見つけ、18年1月に乳がんのステージ1と言われました。詳しい検査をしたらリンパ節にも転移していてステージ2bと言われ、4月に手術をしました。その後の検査で3aとなって、抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン療法を行っています。髪が伸びてきたので苦痛なことはないです」と語った。

また「病気の公表に不安もありましたが、近所のおじいちゃんから『僕もがんをした。君とがん友達』と言ってくれて仲良くなりました。これからも発信していきたい」と語った。また、若い世代に向け「治療もそうですが、今は全力で、今しかできないことを100%以上のパワーでやっています。その1つに声優になる目標を立てています。全国、世界でも知ってもらえる人になりたい」と続けた。

向井は「00年に妊娠をきっかけに子宮頸がんが分かりました。00年の手術からいろんな感染を引き起こし、18回手術を受けました。18回目は13年の大腸がんです。それからは大きな手術は受けていません。先週受けた検査で1つもつみ取らないといけないがんがないという初めての大合格の検査結果。こういう結果は初めて」と笑顔で語った。また「健診のおかげで今の元気な状態を手に入れた」とした。

木山は「36歳の時に左の甲状腺に2センチ×3センチの悪性の腫瘍がありましたので手術しました」と紹介した。