300万円で製作されたインディーズ映画ながら、全国350館超で拡大公開された映画「カメラを止めるな!」初のスピンオフドラマ「カメラを止めるな! スピンオフ ハリウッド大作戦!」(中泉裕矢監督)プレミアム試写会が28日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた。

物語は、「カメ止め」でゾンビサバイバル映画を作った半年後に″ハリウッド版・ノンストップ・ゾンビサバイバル″を撮った撮影隊を描いた。この日、行われた初の試写会で、主人公が濱津隆之(37)が演じた日暮隆之から真魚(27)が演じた隆之の娘・真央役に変わっていることが明らかになった。

真魚は「プレッシャーは、ないと言ったらウソになる。少しあったんですけど、メンバーが前回と替わっていないので、また一から作っていくことでなく、足していく。一生懸命やっていて撮影が終わりました」と主演の感想を語った。

製作総指揮と脚本を務めた上田慎一郎監督は、3月2日午後10時から作品を放送する、インターネットテレビ局AbemaTVから「スピンオフをやってほしい」と依頼があり、製作したと明らかにした。脚本は1月中旬に台本の初稿が出来たが、決定稿は2月頭までかかったという。撮影は5日から6日間で行った。「カメ止め」で助監督を務めた中泉監督に演出は任せ、撮影現場は2回しか行かなかったという。

前作の売りとなった、ワンカット37分のゾンビサバイバルのシーンは、スピンオフでも健在だ。尺が本編の96分から約60分と短くなったため、17分30秒となったが躍動感は変わらない。中泉監督は「(ワンカットのシーンのテイクは)3回です。上田君の熱量に負けないよう、集中を切らさず頑張りました」と自信をのぞかせた。