関西の人気アナウンサー、辛坊治郎氏(62)が3月29日をもって、読売テレビの情報生番組「朝生ワイド す・またん!」(月~金曜、午前5時20分)を卒業することになり、19日、同局から発表された。

辛坊氏は10年3月の番組スタート時からニュース解説を務め、同局を退社後もフリーの立場で出演。13年には、太平洋横断プロジェクトで、ヨットで旅に出たが遭難救出を経て、番組に復帰。昨年4月から全曜日出演を木、金曜の週2日に減らしていた。

辛坊氏は、もともと「10年ひと区切りにして卒業したい」との意向を持っており、同局によると、この意向を尊重したという。辛坊氏は「後輩に成長の場を譲りたい」とも話しているが、体調不良などではなく、同局の「そこまで言って委員会NP」などのレギュラーは継続する。

辛坊氏の卒業を受け、同局の隅田壮一編成局長は「最初の放送から10年間(放送10年目)、す・またんを支えていただき、本当に感謝しかございません」。関西の早朝の“顔”にもなった同番組を支えてきた辛坊氏に感謝した。

辛坊氏のヨット再挑戦には「聞いていません」と言いながらも「これからもいろんなことに挑戦されることもあろうかと思いますので、朝の番組があると、そこに制限がかかってしまう」と、心境を代弁した。

ただ、今後も、企画などでの出演はあるという。

またこの日、同局春の編成会見が行われ、平日夕方の報道番組「かんさい情報ネットten.」の木曜、金曜サブキャスターに、今春2年目になる沢口実歩アナウンサーが入り、「そこまで言って委員会NP」はフリーの渡辺真理アナウンサーに代わり、入社4年目の黒木千晶アナウンサーが「秘書」として加入することも決まった。