テクノユニット「電気グルーヴ」の石野卓球(51)が15日深夜、ツイッターを更新し、ピエール瀧被告(52)がコカインを使用したとして逮捕、起訴されたことを受け、音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を行った所属のソニー・ミュージックレーベルズ内にも理解者は少なからずいることを強調した。

石野は、ソニーの措置の撤回を求めて同日、署名を提出した発起人らの会見を報じたニュース原稿をシェアする形で「巻上さんはじめ声を上げてくださったみなさんに心から感謝しがありませんありがとうございます」と、賛同人でミュージシャンの巻上公一ら会見の登壇者に感謝した。

その上で「あと言っておきたいのはSONY MUSICにはみなさん同様に電気グルーヴの音楽の味方になってくれているスタッフはたくさんいる事は分かって下さい」とつづった。会見で、巻上が「(瀧被告と)一緒に会社にいて、仕事をして、性格も分かっているはずのに、なぜこのような冷たい反応ができるのかが謎。一緒にどう乗り越え、社会的な信用を回復するか、手助けするのは所属会社の使命だと思う。今、行われていることは、すぐにでもやめていただきたい」などと批判するなど、世間に批判的な論調があることに対し、正確な現状を説明したかったとみられる。

また、音源・映像の再発に関する今後の見通しについて「市場に電気グルーヴの音源を再びリリースするには裁判の結果を待ってレーベルの親会社の判断を待つしか無いのが正直な現状です」と説明。「ただSONY(レーベルの親会社)との兼ね合いでどうしようもないようです」「ただ原盤権はSONYにあるため僕がレーベルを離れると今後電気グルーヴの音源を再リリースする場合に僕は一切タッチ出来なくなってしまいます」と説明した上で、ソニーのCMにちなみ「It’s a SONY」とつづった。

ツイッターのユーザーから「原盤権があるからソニーに残らざるを得ない」と指摘されると、石野は「そう。出ないと再びリリースする時に俺が手出し口出し出来なくてなっちゃうからね」と回答した。

会見の発起人で社会学者の永田夏来氏と音楽研究家の、かがりはるき氏は、一連の活動について石野とは全く連携を取っていないと明らかにした。その上で「卓球さんが聞いたら嫌がると想像しました」(永田氏)「黙認と捉えるべきか放置と言うべきか分かりませんが」(かがり氏)と言及。ヒップホップミュージシャンのダースレイダーは「本人たちは絶対、こういうのをやらないだろうからやっている点もあります」と活動の意図を説明していた。