伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」のチケット売り上げが、総額9億ドル(約990億円)を超えたという。

昨年10月に公開された同映画は、本年度のアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、最多4冠を獲得した。

米業界紙バラエティーによると、同作は音楽伝記映画史上、最高の映画興行収益を記録。米国内で2億1600万ドル(約237億6000万円)、海外で6億8500万ドル(753億5000万円)の興行収益をあげたという。中国と日本ではまだ劇場公開中で、これまでに1億1400万ドル(約125億4000万円)の興行収益をあげている。

1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーの人生と、クイーンの栄光の軌跡を描き、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描いたこの作品。

クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲ではほぼ、フレディ自身の歌声を使用。名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった同バンドの音楽史に残る伝説の数々を再現している。(ニューヨーク=鹿目直子)