都内のコンビニエンスストアで女性に暴行したとして、警視庁月島署に暴行容疑で逮捕されたAAAのリーダー浦田直也容疑者(36)が21日、釈放され、都内の所属事務所エイベックスで会見を開いた。

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月島署から送検される際、金髪に白いTシャツ姿だった浦田容疑者。釈放から約2時間半後、会見場に現れた姿は一変していた。黒髪に黒縁めがね、黒のスーツ。冒頭、約15秒頭を下げた。

「このたびは私のあってはならない行動により被害者の方に大変なご迷惑をおかけしたことをおわびいたします。泥酔し、被害者やAAAメンバー、関係者に大変ご迷惑をおかけしました。全ての活動を自粛し、おわびを重ねたい」

活動自粛は自らの意思だが、引退については「今はまだそこまで考えられる状態ではない」と態度を保留した。処分について所属事務所は「今後検討して発表する」とした。

逮捕容疑は、19日午前5時ごろ、東京都中央区のコンビニ店内で、20代女性のほおを1回平手打ちにした疑いがもたれている。女性にけがはなかった。女性を飲みに誘ったが断られたため、暴行。女性は直後に通報した。同署によると、浦田容疑者は逃げまどう女性を執拗(しつよう)に追いかけて蹴ってもいたという。

捜査関係者によると「酔っていて覚えていない」と供述していたが、店内の防犯カメラに暴行の様子が撮影されていた。事件を起こした19日は、前日午後7時から明け方4時くらいまでワインやウイスキーを20杯以上飲み続けた。何軒も飲み歩いたことも認め「たくさん(の人数)で飲んでいた。10人もいなかった。友人といる時から記憶がなく、いつ帰ったかも分からず、どういう状態だったかも分からない。コンビニが、どこなのか、何なのかも分からない」と釈明した。

被害者の女性に対しては、代理人を通じて謝罪の機会を求めており「直接会って謝罪したい気持ちはあります」とした。「飲みすぎの傾向はあったので自粛すべきでした。今後一切飲みません」と誓いを立てた。

事件自体を覚えていないせいか、反省の言葉も空疎に響いた。「やってしまったのは自分なので、しっかり反省していきたい」。その一方で、黒髪にした理由を「黒い方がいいかな」とも漏らした。外形だけの“反省”で、その場しのぎの会見だったとすれば、ファンの信頼は2度と戻ってこない。【中野由喜、川田和博】