宝塚歌劇団は25日、今年10月14日付で、次期星組トップスターに礼真琴(れい・まこと)、トップ娘役に舞空瞳(まいそら・ひとみ)が決定したことを発表した。舞空は4月29日付で、花組から星組への組替えが決まっていた。

礼、舞空は、10月13日付で退団を発表している星組トップ紅(くれない)ゆずる、トップ娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)の後任として、就任する。

次期トップコンビのお披露目は、11月20日に大阪・梅田芸術劇場で開幕する「ロックオペラ モーツァルト」になる。

礼は09年入団の95期。娘役では元星組の妃海風(ひなみ・ふう)、元宙組の実咲凜音(みさき・りおん)、元月組の愛希(まなき)れいかと、トップ娘役3人を輩出した黄金世代。男役でも花組の柚香光(ゆずか・れい)、月組の月城かなとら、各組に人気スターがいる同期の中で、入団後も首席を堅持してきた。

95期からのトップスター就任は初めて。

星組一筋で育ち、若手時代から歌、ダンス、芝居と圧倒的な力量を誇り、高いレベルで3拍子がそろった逸材として、早くから抜てきが続いた。

レジェンドと呼ばれた元星組トップ柚希礼音(ゆずき・れおん)のもとで、男役としての見せ方、立ち姿も学び、優れた技量とともに、存在感にも磨きがかかっていた。男役10年を過ぎたばかりの「研11」での就任は比較的早い。

舞空は16年入団の4年目。花組に配属。1年目だった17年1月に阪急阪神の初詣ポスターモデルに起用された。

まだ2年目だった同年秋には、花組トップ明日海りお主演の東京特別公演「ハンナのお花屋さん」で、タイトルロールに抜てき。昨年は「MESSIAH-異聞・天草四郎」で、新人公演初ヒロインも務めた。

伸びやかな歌声、華麗なダンスなど、技量に優れ、豊かな将来性で注目されている。