お笑い芸人のぜんじろう(51)が、大麻合法化に関する議論が巻き起こっていることを受け、自身の考えを示した。

ぜんじろうは25日にツイッターで、大麻取締法違反で逮捕された元KAT-TUNの田口淳之介容疑者(33)らに関する過熱報道に触れ、「直接の犯罪被害者はいないケース」とした上で、「不祥事を起こしたならば迷惑をかけた人や失望させたファンに誠意を持って謝れば良いんじゃないですかね~。社会人として。マスコミも躍起になってたたく必要は無いと思います」と私見を述べた。

ぜんじろうの意見に「法律上ダメなものはダメ!」との反論も少なからずあがっているが、「『法律上ダメなものはダメ!』というのよく聞きますが、僕はよく分からないんですよね~。政治家の大切な仕事は法律を作ったり変えたりする事ですし、社会や時代に合わない法律があるからこそ、政治が必要なんだと思うんですが…。『法律上ダメなものはダメ!』というのは、法律を作った昔の政治家に物の善悪を決めてもらう、ってことになるんじゃないですかね~。でも僕らってそんなに政治家の先生のこと信頼してましたっけね(笑い)?」と疑問を呈した。

続けて「違法行為は関係者に迷惑をかけることが多々あります。迷惑をかけた人には、きちんと謝るべきです。でもその事と、マスコミや世間がどこまでたたくべきかは、分けて考えたほうがいいと思います。法律と善悪って必ずしも一致しているわけではないですよね? 僕は、違法行為をしたから絶対的に悪くて社会的にたたかれるべきとは思えないんですよね。道路交通法のプチ違反なんて、みんな知らないうちにやってるかもですし、誰もいない交差点の斜め横断とか(笑い)。暴行とか詐欺とか『被害者のいる不法行為』とは『悪さ』の度合いが違うんじゃないですかね~」と持論を展開した。

また、現在ネット上などで大麻合法化に関する議論が起きているが、「僕は『世界は大麻合法化の流れだから日本も合法化せよ!』という意見も違うと思うんです。僕が訪れた海外でも合法な国ばかりでもないですし、体に悪いことは事実でしょうし。でも、バッシングが行き過ぎるのは『悪さ』の度合いと釣り合ってないと思うんですよね~」と私見を述べ、「大麻を本当に合法化、または永遠に非合法化したいなら、議論が必要だと思います。まず『過剰なバッシング報道』を止めないと。大麻は、僕が公演した国の中でも、合法なオランダ、アメリカ(一部の州)違法だけどあえて取り締まらないイギリス、死刑まであるシンガポール、いろいろなんですよね~」とつづった。