人気作家の湊かなえさんの短編集を映像化したWOWOW連続ドラマ(7月6日スタート、土曜午後10時)の完成披露試写会が25日、都内で行われ、1&2話の「ポイズンドーター・ホーリーマザー」に主演する寺島しのぶ(46)足立梨花(26)らが登壇した。

毒親を演じる寺島は、毒娘役の足立の「毒」を絶賛。「すごく毒娘っぽかった。居住まいが毒娘っぽくて、彼女自身も(寺島を)毒親と思ってくれたらいいなと思ってやってました。結構エグいこと言うんです、お母さんが。(足立が)かわいそうと思われすぎちゃうと、バランスが悪すぎるな、と。でも足立さんを『初めまして』ってパッと見たとき、あっ、毒だ。と思って」と、直感的に毒を感じたことを明かした。

足立は「褒められてる気がしない」と苦笑いしたが、寺島は「褒めてるんです」と笑顔で断言。足立が理想の女性像を語る場面で「包容力のある人になりたい。すぐ怒っちゃうんですよ。すぐイライラしてすぐ怒っちゃう」と言うと、寺島は「毒がにじみ出ている」と再び突っ込んだ。

寺島は「毒親、毒娘という現象があると聞いて、面白いなと思って台本を読ませていただいたんですけど、(演技は)難しかった。どっちが悪いという問題ではなく、毒というのは、受け取る側がキャッチするのかなと思って。久しぶりに、台本を読んだ時これできるのかな、という、結論がない感じ、手探りでスタートした」と苦労談も披露。最終的には「1シーン1シーン、ディスカッションする現場は久しぶりで、とても楽しかった。みんなで作り上げた、全員野球でできた作品かなと思ってます」と自信作をアピールしたが「私、相変わらず、自分の作品は見ないので。でも現場は本当に素晴らしかった」とオチもつけた。

原作者の湊さんもゲストで登場。3話の清原果那(17)4話の中村ゆり(37)5話の倉科カナ(31)ら各話主演キャストや、ドラマにも出演するMC登坂淳一アナ(48)も登壇した。全6話で、6話主演は伊藤歩。1話は無料放送。