NHKのドキュメンタリー番組「ノーナレ」の放送内容がきっかけで、無関係の企業がネット上で中傷されていることを受け、番組公式サイトは「その企業は、当番組で取り上げた会社ではありません」とした。

24日放送の同番組では、今治タオルの縫製工場で働くベトナム人技能実習生について特集。劣悪な環境で働いている実態が紹介され、ネット上では特定の企業に対する誤った臆測が広まった。

ネット上で名前があがっていた「森清タオル」を展開するオルネットは25日、公式サイトで「6月24日にNHKの『ノーナレ』という番組で今治のタオルの縫製工場が取り上げられました。当社ではないかという問い合わせが何件か寄せられていますが、当社は関連会社を含め、技能実習生の雇用をしておりません」と否定。26日にも「昭和26年創業より今治タオルの製造を社員一同真心を込めて作ってきました。これまでに本当に多くのお客様に支えられながら今治タオルを生産してきましたが、今回のような誤った報道が拡散されていくことに当社は大変遺憾に感じています」とコメントし、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷にたいしては「訂正・削除されていないまたは継続しているようであれば、遺憾ではございますが法的措置も検討しております」とした。

こうした状況を受け、同番組も公式サイトで「放送後、この番組で実習生が働いている会社として、特定の企業(森清タオル・オルネット)を中傷する内容がインターネットに書き込まれていますが、その企業は、当番組で取り上げた会社ではありません」とした。