女優上野樹里(33)が28日、都内で、主演するフジテレビ系ドラマ「監察医 朝顔」(7月8日スタート、月曜午後9時)の会見に共演の時任三郎、風間俊介らと行った。大学の法医学者の万木朝顔(上野)がベテラン刑事の父万木平(時任)とともに、遺体に隠された謎を解き明かす姿をハートフルに描く。

上野は「自然体で撮影が進んでいます。前室で待っている間も楽しいです。夜疲れてきてもテンションが上がってきてずっと楽しいです。解剖シーンもあって体力的に大変でも楽しいです」とあいさつした。

上野にとって06年「のだめカンタービレ」以来、13年ぶりの月9主演。「初めて(連ドラの)主演をしたのも月9。結婚して、年号が変わって初めて主演するのもこの月9。年号が変わっても忘れてはいけない、残していくのは大切なことだなとの思いを抱きながら撮影しています。自分にとっても大きな経験をさせて頂いている枠」と語った。

父を演じる時任は、11年のNHK大河ドラマ「江」でも父娘の設定を演じているが、実質的な共演はなかった。大河で時任の演じた浅井長政は1573年に亡くなっているが、時任は司会者からは446年の時を越えての父娘と紹介され「幻の父からワンランクアップした感じ」と喜んだ。椅子に座っていると肩をもんでくれたりして優しいとも。

一方、刑事役の風間は「人が亡くなるドラマ。その瞬間、涙が出そうになる。被害者遺族より先に泣きそうになって、監督からそれだけはダメと言われた。我慢の日々になりそう」と語った。

会場では観客から「死ぬまでにしたいこと」と質問が寄せられた。上野は「みんなでディズニーランドに行きたい」と語った。

物語では、上野の演じる朝顔の母が東日本大震災で行方不明になっている設定。上野は岩手県陸前高田市にも赴いた。上野は「被災した人が、今も悲しみを背負ったまま前を向いて生きていく役。地元の人にお話を聞かせてもらい役作りの参考にさせていただきました。いろんな人の思いを乗せて作品にできることがうれしい。いろんな思いを、朝顔を通して伝えたい」と被災者に思いを寄せた。最後は「最後まで素晴らしい作品を届けたい。死もテーマにしていますが、同時に生きること、過去を背負いながらも未来に向かって前向きに生きる姿を届けたい」と語った。

他に中尾明慶、森本慎太郎、平岩紙、板尾創路、山口智子も参加した。