俳優菅田将暉(26)が初監督を務めたショートフィルム「クローバー」の特別上映会が10日、都内で行われ、菅田がフィルムの原案となった自身の楽曲を生歌で披露した。

作品はこの日発売の菅田のセカンドアルバム「LOVE」の初回生産限定版に付くDVDに収録。菅田は「昨日買いに行きました。フライングゲットしてきました。渋谷のタワレコとか」と明かし「出会いということで、こんなアルバムができたりもしたので、発売される瞬間も見たいなと思っていた。見られて良かったですし、並んでるお客さん、ポップを書いてくれた従業員の方を自分で見るというのが大事。ぬくもりが大事。今それを感じられて、曲の反応とかも、すごいありがたいです」と感謝した。

フィルムは菅田の長年の友人、太賀(26)が主演。アパートの1室での日常を描いた菅田は「割とこういう日々なんです。僕らの周りって、地味で小汚くて、特に事件も起こらない。でもちょっとした人との出会いとか気づきによって、いつもと違うやる気が入ったり。そんなものがやりたかった」と回想。ただ、映画館での上映については少し自虐的に「よく見てくれたと思わない? 20代の小オジサンがスーツから着替えてるだけの3分間とかあるじゃん。何見せられてるんだ、ってオレだったら文句言う」と笑った。

上映後には原案となった自身の同名楽曲を、作詞作曲した石崎ひゅーいとともにギターの生演奏で披露。伸びやかな声で歌い、フィルムの監督補佐で、菅田のMVなども撮影した山田健人氏からは「役者としての歌い姿を感じるときはあります。表情とか、ただ歌い上げるというよりかは、見せてくる」と称賛された。

監督として初イベントとなった菅田は「レアな日、といいますか、今後あるか分からない、スペシャルな日に来てくださってありがとうございました。1つ大事な思い出が出来ましたし、それを見てくださってうれしい。僕らの日々の活動が、誰かの愛に変わりますようにという思いで作りました」と締めた。